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とある実験4


実装の後ろ髪を二房結び、輪っか状にする。
強度を確かめれば、そのまま実装を持ち上げられるくらいは確保できそうだ。
さらに実装服をまくり上げ、茶巾寸前な状態にし、
そのまま実装服を頭の上で固定する。
遠目に見れば男子トイレのシンボルに見えるかもしれない何か。

「デデッス デッス?」
「いや、うまく行くかはわからんが」
「デッスー!」
「知らん知らん」

そのまま実装の髪を片手で持ち上げ、コンビニに入る。
即出てゆく。

「うーむ」
「デッスーデッスー♪(クッチャクッチャ)」

まさかこんな偽バッグに託児する馬鹿個体がいるとは思わなかった。
実験は成功である。

「デェェェン デェェェン」

後ろから事態を察した託児主が泣きながら付いてくる。
3匹も。
今まさに希望を託した己が仔が緑色の排泄物となり路上にシミを残すのを見て、
揃って一際大きく泣き声を上げる。

あと4件ほどコンビニをハシゴしたらこの馬鹿親どもの前に偽バッグ実装を放置して帰る予定。


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