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捨てられた実装石


すいません、おまわりさん、こいつを拾ったんですけど

ての平サイズの実装石を抱えながら、交番に訪れる小学生。
らん暴をされたのか、おびえた目で震える実装石の体には無数の傷がある。
れん絡先はもちろん、身元を示すアクセサリもない。
たちまち状況を理解した警官も、良くあることと、深くは追求しない。
じっ際のところ、この実装石は捨てられたのである。
つまり、この小学生が虐待主にして元の飼い主。
それまで飼っていた実装石を簡単に処分するなら、虐待して警察に引き渡すのが安上がりだ。
うら切られたと思った実装石は、一応身元を確認しようとする警察の調べにこう答えるのである。

せい格がよくてかわいくて賢いワタシのゴシュジンサマが、こんな糞ニンゲンなわけないんテチィ!

きん銭の負担をかけずに実装石を保健所送りにできるこの方法は、未だ正式には規制されていない。


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