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なぜ仔は蛆を恐れるか


その日はただオウチに帰るだけだったテチ
オウチに入ろうとしたら突然オウチが横に倒れたテチ
ワタチは家の中に転がりこんだだけで済んだテチ

ママは
ママはオウチの扉に両側から挟まれていたテチ
ママの首が絞まっていたテチ
首から上だけ箱の外で見えなかったテチ

「デギャァァァ やめるデス糞ニンゲェェェェェン」
ママが一言大きく鳴くと足の間からたくさんの蛆チャンが降ってきたテチ
慌てて受け止めたけど蛆チャン止まらなかったテチ

丁度入り口だったところが屋根になっていたテチ
「テェェン ママ 蛆チャンがいっぱいテチィィィ!」
「デェェ! オマエ押さえて止めるデスゥゥゥ!」
ママのオシリを抑えたけど蛆チャン止まらなかったテチ
蛆チャンどんどんどんどん出てきたテチ

「デ…デゥ…」
ママは首が絞まって死にそうだったテチ
蛆チャンがいっぱい出るオシリを押さえて必死でママを支えたテチ
蛆チャンが出るたびに軽くなっていくママの体を一生懸命支えていたテチ
もう少し軽くなればきっとダイジョウブ…そう思っていたテチ

「テジャッ!?」
突然足元がイタイイタイになったテチ
見ると蛆チャン達が足に食いついていたテチ
「やめるテチ蛆チャン! そんなことをしたらママを支えられなくなるテチィィィ」
「レフー?」
「ゴハンレフー」
「ゴハンが二つも生えてるレフー」
「テッチャァァァァァ!?」
蛆チャンたちはおなかペコペコだったテチ
動けないワタチの足をムシャムシャと食べたテチ

足ががくがくしてきたテチ
ママはどんどん口数が減っていったテチ
蛆チャン止まらないテチ
目がかすんできたテチ
蛆チャン止まらないテチ
ワタチ食べられているテチ
もう立ってられないテチ
蛆チャン止まらないテチ
ママゴメンナサイ…テチ…


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